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プレスリリースの最初の顧客は、ある異業種交流会で知り合った方だった。内容自体、相談を受けた時はマスコミに取り上げられるようなものではなかったが、それを私と2人で相談しながら見直すことのできる部分を手直しし、何とかプレスリリースに仕立て上げた。その後は、マスコミへの周知だ。周知に関しては、できるだけ多くのマスコミに知らせたいとの顧客の希望で、地元記者クラブでの発表となった。実際には資料配布にとどまったが、それでもその結果、マスコミ1社に記事として掲載された。掲載されて読者に知れた時の対応まで用意していたのだが、反響はそれほどでもなく、そうした意味では「空振り」に近かったが、顧客にもある程度納得してもらった。その記事を販促に後々利用できるメリットもあるからだ。

その後も、プレスリリースの依頼は続き、新聞記事として取り上げられたり、その結果、あるベンチャー企業では大手企業からの問い合わせが来て、その対応に忙しくされたりするなど、ある程度成果は出つつある。しかし、プレスリリースのこれまでの例はすべて単発で、依頼を受けた時に内容はともかくとしても、ちょうどそれがマスコミに受け入れられやすいタイミングであれば良いが、そうでないこともある。場合によっては、すでにタイミングを逃してしまっているケースも出てくるに違いない。だから、そのプレスリリースを作成する前後を含めて、一連のサービスを提供するようにしたいと考えている。できれば一定期間を任せてもらえればこちらも仕事がしやすくなる。そのサービスの具体的な内容を詰めているところだ。

とにかく、何とか今年7月には、創業1周年を迎えることができた。とはいっても、初年度は400万円ほどの赤字だ。始め300万円ほどの資金の中でするつもりが、大幅に超過してしまった。このため、金銭的なやり繰りには苦労した。何より家計に収めるお金がなく、家族にも余計な辛抱をさせてしまった。それでも何とか乗り切ってこられたのは、もちろん女房が働いていて協力くれたこともあったし、すでに住宅ローンは完済していて、子供の教育費も別途積み立ていたことも大きかったように思う。しんどいのは変わらないが、2年目に入った今は、まず単年での収支均衡を目標にしている。それは私の場合、出ていく経費が比較的少なくて済むので、それほど難しい話ではないように考えている。

それより問題は、まだ確固として自分なりのビジネスモデルが出来上がっていないことだ。扱うべき対象や分野は見えている。しかし、そこからまだしっかりと顧客からお金をいただける道というか、具体的な収益に結び付ける例が出来上がっていないのだ。だから周囲から興味を持っていただいても、それだけに終わっていることが多い。これを早急に確立していかなければ事業として発展させようもない。分かってはいるが、毎日がそれなりに忙しくて、じっくり考えている間もないほどだ。目先の仕事に追われており、先ほどの新聞社の請負仕事もその一つだ。とにかく忙しい。サラリーマンではおそらく考えなかった時間の効率が気になって仕方ない。毎日何とか無駄な時間を削って成果を上げることを考えながら仕事をしている。

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